2019年4月9日に麻生太郎財務大臣から、
2024年度上期に新紙幣が発行されることが発表されました。
今使っているお札は、ついこの間変わったばかりだと思いきや、
発行されたのは2004年(平成16年)なんですね!
今回なぜ紙幣を刷新するのでしょう。
また、肖像画の人物や絵柄はどのように決めるか気になりましたので、
調べてみました。
新しい紙幣のイメージ画像もあわせて紹介します!
目次
新紙幣が発行される理由

新紙幣が定期的に刷新されている理由は偽装防止のためです。
今の紙幣に見飽きたからという訳ではないのですね!
紙幣を作っている国立印刷局のホームページには、
以下のように書かれています。
お札の絵柄、デザインを変えることを「改刷」といいます。
日本銀行が明治18年に第1号のお札(旧拾円券/大黒札)を発行してから、53種類のお札が発行されています。細かい仕様変更などを除いて、大きな改刷は過去に18回ありました。各時代の経済状況などの必要に応じて改刷が行われるので、その間隔はまちまちです。
パソコンやスキャナー、カラーコピー機が普及したことで、近年には偽造紙幣が増えた時期もありましたが、現在発行されているお札には、これらでは再現できない偽造防止技術がたくさん使われています。
新しいツールができて新たな偽造の危険性が高くなったときに、新しい偽造防止技術を加え、デザインを一新します。誰もが安心してお札を使えるようにすることが、改刷の一番の目的です。 出典:国立印刷局ホームページ(ページ中央よりやや下「様式について」)
現在発行されている紙幣には、すかしやホログラムなど、
世界トップレベルと言われる技術が使われています。
紙幣偽造の技術も年々精巧なものになっているようで、
そのため「これでもか!」というくらい技術を詰め込んでいるようですね。

ちなみに新しく導入される技術は以下のものになります。
・高精細すき入れ 現行の「すき入れ」(すかし)に加えて、高精細なすき入れ模様を新たに導入 ・最先端技術を用いたホログラム 1万円札と5千円札にストライプタイプのホログラムを導入(千円札にはパッチタイプのホログラムを導入)
なお、このホログラムは肖像の3D画像が回転するんだとか!
紙幣にこの技術が用いられたのは世界初だそうです!
肖像画の人物や絵柄の決め方は?
福沢諭吉=1万円
のように強いイメージが出来上がっています。
一体誰が決めるのでしょう。
国立印刷局のホームページには、
以下のように説明されています。
肖像をはじめとするお札の様式は、通貨行政を担当している財務省、発行元の日本銀行、製造元の国立印刷局の三者で協議し、最終的には日本銀行法によって財務大臣が決めることになっています。 お札の肖像の選び方には、特別な制約はありませんが、おおよそ次のような理由で選定されています。
日本国民が世界に誇れる人物で、教科書に載っているなど、一般によく知られていること。
偽造防止の目的から、なるべく精密な人物像の写真や絵画を入手できる人物であること。
こうして、現在のお札の肖像は、明治以降に活躍した文化人の中から選ばれています。 現在発行されているお札について、財務大臣は改刷当時、「優秀な科学技術国家として、世界に寄与し続ける日本のイメージを表すものとして野口英世を、日本の社会で女性の地位が向上し、男女共同参画社会が進むなど、新しい時代の流れを表すものとして樋口一葉を採用した」と説明していました。お札のデザインに肖像が描かれているのは、人の顔や表情のわずかな違いにも気がつくという人間の目の特性を利用しています。出典:国立印刷局ホームページ(ページ中央よりやや下「お札の肖像について」)
これによると、最終的には財務大臣が決定するとなっています。
通貨に関係する組織(財務省、日本銀行、国立印刷局)で
決めているのですね。
また、人物の少しの表情の違いで違和感を感じられるという人間の目の特性から、
偽造防止のために人物が描かれているのですね!
新紙幣の人物や絵柄のイメージ
現在、正式に発表されている新紙幣は以下のとおりです。
新1万円札~肖像:渋沢栄一(しぶさわ えいいち) 裏の絵柄:東京駅(丸の内駅舎)

出典:財務省ホームページ

出典:財務省ホームページ
新5千円札~肖像:津田梅子(つだ うめこ) 裏の絵柄:フジ(藤)の花

出典:財務省ホームページ

出典:財務省ホームページ
新千円札~肖像:北里柴三郎(きたさと しばさぶろう) 裏の絵柄:富嶽三十六景

出典:財務省ホームページ

出典:財務省ホームページ
紙幣刷新についての世間の声
新紙幣発行なのか。早いような感じがしつつ、もう20年経つんやね。
— しゅんぶり (@syunburi) 2019年4月8日
新紙幣の千円札が北里柴三郎氏というのは嬉しい。
(o・∇・o)— げーむやかん (@gameyakan) 2019年4月8日
突然の新紙幣の発行で、自動釣銭機を導入した業界は大変だなぁ。
— naotosx (@naotosx) 2019年4月8日
以上、2024年に新紙幣が発行される理由についてでした。
新しい紙幣を手に取るのが楽しみですね!